頭の上の蝿を追え

しがない某京大生が日常を綴る

2019-01-01から1年間の記事一覧

武奈ヶ岳スノーハイク

大阪と京都を行き来する日々の私には、雪は縁のないものである。少年時代には、少しの積雪でも興奮して雪遊びに励んでいたものである。 しかし、京都と滋賀の県境、つまり比良山系に雪が積もり樹氷さえも見れることを知った。雪に対して憧憬の念を持つ私には…

あえての奄美大島

今から記述することは、2019年春のことである。 私は日本の南国へ行った。日本の南国といっても沖縄ではない。鹿児島県奄美大島である。 奄美大島へは格安航空券を使えば安く行ける。さらに沖縄と違っていいところは、人が少ないということである。まだ3月と…

私の不注意言行録

私はつくづく不注意な人間である。最近、そういった出来事が重なり自分という人間に嫌気がさしてきた。私は自分が好きで大事にしてきたが、自分の不注意さ、管理の杜撰さにはほとほと困らされている。 他人事みたいな言い方をしているが、他人事である。21年…

禁煙ファシズム

近年、煙草を取り巻く環境は日に日に悪くなっている。いや、非喫煙者にとっては日に日に望むべく世界になっている。これは喫煙者からしてもある意味嬉しい話だ。人に迷惑をかけて煙草を吸うのは忍びない。肺や気管支を汚して苦しんで死んでいくのは私たちだ…

のりくらいむ 2日目

のりくらいむ2日目。いよいよ乗鞍岳にアタックする。 上高地からほおのき平駐車場まで移動し、そこで自転車を組み立てて備える。 実は乗鞍岳には苦い思い出がある。去年の秋に乗鞍岳にアタックする前、国道最高地点である渋峠を登った。その帰りに、吹き溜ま…

のりくらいむ 1日目

「のりくらいむ」。 スポーツバイクに乗ったことのない人からすれば、聞き慣れない言葉だと思う。これは「乗鞍岳」と「ヒルクライム」を掛け合わせた言葉である。意味はそのままである。乗鞍岳を自転車で登る。 今回はサークル活動で訪れたノリクライムを紹…

東北チャリ 其の8

東北での長旅も今日が最終日である。 朝のうちに日本三景の一つ松島を見に行った。非常に静かな朝で、沿岸部からは小さな島々のシルエットが見えるにすぎない。遊覧船を使いシルエットに近づくことができれば、もっと迫力のある景色だったことだろう。 松島…

東北チャリ 其の7

昨日のうちに角館から盛岡まで再び戻る。 角館からはほとんど自転車を漕がない。自転車を仙台まで運びながら間の観光地をひたすら回収していく。 岩手県まで来て逃すわけにはいかない場所の1つは平泉であろう。中尊寺・毛越寺が世界文化遺産に登録され文化的…

東北チャリ 其の6

玉川温泉で朝を迎えた。玉川温泉付近は秋田県上位のクマ出没場所である。毎年のようにくまによる人身被害が発生している。普段からテントを張りキャンプをしているのだが、昨晩だけは震えながら寝ていた。今このようにブログを書けているのは運が良かったと…

東北チャリ 其の5

9日目は盛岡からスタート。 この日はそんなに距離を漕ぐ予定はなかったのでのんびりめのスタート。 昼食を盛岡市内でとる。昨日はじゃじゃ麺を食べたので今日は2つ目の盛岡冷麺を食べることにした。盛岡冷麺は辛味、酸味が調和していて美味しい。舌を休める…

東北チャリ 其の4

7日目は十和田からひたすら下る。 十和田から程なく進むと八戸市に着く。八戸は漁業の町というイメージしかなかった。しかし実際の八戸は、青森県南部そして岩手県北部の中心地として賑わいを見せていた。 八戸で昼食をとる。先述したとおり、八戸は漁業が盛…

東北チャリ 其の3

5日目の朝を深浦町で迎えた。 海岸沿いをずっと走っていると「千畳敷」といわれる景勝地がある。大概、海岸沿いで千畳敷と名のつく観光地は、だだっ広い岩が広がっているだけなのだが、青森県の千畳敷は違った。岩の色が奇妙なのである。地学は疎いのでどう…

東北チャリ 其の2

3日目は男鹿半島の付け根からスタートする。男鹿半島を一周する時間はないが、男鹿半島の真ん中の寒風山を経由し先端の入道崎まで行く。 寒風山はとても変わった山である。標高はわずか350mくらいであるが、山全体が芝生で覆われているのだ。低山なのに木が…

東北チャリ 其の1

ブログを掲載するのは久しぶりのことだ。なぜなら私はずっと東北にいたからである。 東日本に居住している人にとって東北はそこまで遠い存在ではないかもしれないが、西日本に居住する私にとっては東北は北海道以上に遠い存在である。 大阪から東北に行くに…

『旅』と『旅行』の違い

旅(たび) 住んでいる所を離れて、よその土地を訪ねること。旅行。 旅行(りょこう) 家を離れて他の土地へ行くこと。旅をすること。たび。 [どちらも『大辞泉』からの引用] 旅と旅行。辞書的な意味は同じである。 しかし、私にはこの2つの言葉の意味に微…

中山道中車輪栗毛8日目

友人に別れを告げ東京までの旅路に戻る。 高崎まで来れば東京まであと一歩だ。フィールドは関東平野。「峠」という敵はいない。 深谷で一度昼飯を取った。やたらと「渋沢栄一が愛した」というフレーズが並ぶ。後々知ったが、渋沢栄一は深谷出身らしい。丁度…

中山道中車輪栗毛7日目

この日は1度自転車を置いた。 昨日、再会を果たした高校の頃の友人と群馬県を案内してもらったのだ。 栃木県の名所は多くは浮かばないが、浮かぶには浮かぶ。日光、華厳の滝、那須高原…。 しかし、群馬県も負けず劣らず自然に溢れた風光明媚な場所があること…

中山道中車輪栗毛6日目

普段は朝をのんびりと迎える私もこの日は忙しい朝を過ごした。なんといっても昨日は28kmしか進んでいない。早いうちに長野県を抜けないと学校が始まるまでに京都に戻れない。 朝の6時過ぎに和田宿を出て佐久まで向かう。佐久への道中でも途中、笠取峠を越え…

歴史学を学ぶ

文部科学省は積極的な学問改革を進めている。 研究成果がわかりやすく何かしらの産業に応用しやすい分野に投資しそれ以外の学問分野への投資を減らす。 その方針について著名な研究者からは批判が集まり物議を醸した。ちょうど、本庶佑先生がノーベル賞を受…

中山道中車輪栗毛5日目

令和の1日目は諏訪湖畔だった。 この日は中山道最強の敵を迎える。その最強の敵に会する前に安全を願いに行こう。 私が安全を願いに行ったのは諏訪大社。諏訪地方はおろか全国的に参拝客を集める日本でも有数の神社だ。 諏訪大社で道中の無事とこれから迎え…

中山道中車輪栗毛4日目

バスの停留所であったため長居はしたくないと思い6時前に起床した。 1つ前の記事でも触れたようにこの日はとにかく眠りにつける環境ではなかった。犬の睡眠のように浅い睡眠であったが、意外と寝不足感はない。人は極限状態に追い込まれると変なスイッチが入…

「陰キャラ」論

「俺は当然陰キャなので✋」 「陽キャ怖い」 ツイッターのタイムラインを見ていると流れるツイートである。 このツイートには「自分は陰キャラだから○○をしない」、「陽キャラとされる相手は自分と相容れない存在だから苦手なタイプだろう」という意図がある…

中山道中車輪栗毛3日目 part2

男滝女滝からずっと下ること10分くらいで妻籠に着いた。 妻籠はとにかく規模の大きい宿場町。景観の徹底の仕方は3つの宿場の中で1番だった。いざ妻籠に入ると時代劇の世界に迷い込んだかのよう。細工の店や蕎麦、五平餅の店が並びずっと妻籠にいても飽きない…

中山道中車輪栗毛3日目 part1

この日は奈良井宿の付近まで走ろうと早起きするつもりだったのだが敢えなく絶起。程々の地点で泊まろう。 昨日の脚の痛みなど嘘だったかの如く体にはどこも違和感がない。ぐっすり睡眠を取り体調は万全。 3日目で最初に悩んだこと。それは「恵那峡、上から見…

中山道中車輪栗毛2日目

小鳥のさえずりで目を覚ました。小説のような話であるが本当である。 心地の良い朝とは裏腹、私の脚は悲鳴をあげ始めていた。いつものように自転車にまたがりペダルに足をかける。踏み込むと膝がずきずき痛む。「朝で体が起きてないだけやろ」と思いペダルを…

中山道中車輪栗毛

今年の春は遅かった記憶がある。温かい風が頬をくすぐりだした頃、私はあることを思いついた。 「ゴールデンウィークに何の予定も入らなかった。今年は10日間もあるのだから中山道を自転車で辿れる。」 私は思いつくや否や行程の計算を始めた。「いける」と…

スマホカメラがデジタルカメラに勝つとき

私はカメラを趣味にしている。 カメラと自転車が趣味という量産型大学生の様相を呈しているが、私はなにも「みんながやっているから」とかいう下らない理由で始めたわけではない。親の影響で小さい頃から自然と触れるのが好きでその延長線上でカメラとサイク…

奈良県は南側を攻めろ

奈良県。 それは大阪府の隣に位置し大阪の中心部から電車一本で行けるアクセスの良さ、程よい近さを兼ね備えている。関西にとどまらず関西周辺地域に住む人なら一度は行ったことがあると思う。 ではどこに行ったのか尋ねてみるとみな口を揃えて「東大寺、興…

人生に絶望する理由

私はこの頃自分の人生に絶望している。 別にお先真っ暗というわけではない。 腐っても京大生。就活に最大限失敗したとしても食っていける仕事は見つかるだろう。 そして私には仲良くしてくれる友達もたくさんではないがいる。バイトも卒なくこなし単位も卒業…

ヤバイTシャツ屋さん

私はひねくれた性格ということもあって流行りものが大嫌いである。なんでもまずは疑ってかかってしまう。ヤバイTシャツ屋さんもその例に漏れなかった。 ヤバイTシャツ屋さんを一躍有名にした曲はやはり「あつまれ!パーティーピーポー」だろう。最初にこの曲…