頭の上の蝿を追え

しがない某京大生が日常を綴る

東北チャリ 其の1

ブログを掲載するのは久しぶりのことだ。なぜなら私はずっと東北にいたからである。

東日本に居住している人にとって東北はそこまで遠い存在ではないかもしれないが、西日本に居住する私にとっては東北は北海道以上に遠い存在である。

大阪から東北に行くには新幹線、自動車、飛行機といった手段が考えられるが、いずれも高く手が出せなかった。

今回、大学のサークルで東北に行く機会が出来た。そこで東北の旅行記を綴っていく。

 

今回のルートは秋田県青森県岩手県宮城県である。

大阪から秋田空港までは飛行機で行った。自転車を運びたかったので格安航空会社を利用するわけにも行かずJALANAを使用するしかなかったのだが、「スカイスキャナー」というアプリを使えば外国の航空券販売代理店を経由して時には半額以下の価格で航空券を買うことができる。

そのおかげで伊丹空港秋田空港間を6,600円で移動することができた。

もし遠国を訪れたいと思う人がいれば、スカイスキャナーは利用する価値がある。

 

秋田空港に着いた頃にはもう昼の2時。秋田空港から秋田市街地までおよそ20km。自転車で移動できるのは基本明るいうちなので1日目は特に行動を取らなかった。

それでも大森山公園という秋田県を一望できる公園があったのでそこまで赴き、これから私たちが行くであろう日本海側の景色を眺めた。

秋田県は特産品も多い。秋田県にいるうちに秋田グルメを回収しようという話になり、1日目の夜は稲庭うどんを食べた。

稲庭うどんはうどんとそうめんの中間的なうどんで、うどんのコシとそうめんの喉越しを両立させた麺であった。暑い夏にはぴったりな味覚である。秋田県では「佐藤養助」という店が稲庭うどんの有名な店らしい。

 

2日目は鳥海山スカイラインを走るつもりだったのだが、生憎の悪天候で断念。代わりに山形県酒田市まで赴いた。

酒田はかつて港町として非常に栄えた町である。江戸時代は日本海側航路の商船の寄港地だった。今もその名残が残っており、山居倉庫群という昔の倉庫が残っている。



また意外に思うかもしれないが、酒田港はマグロの水揚げも盛んである。酒田市沖合にある飛島近辺でマグロが獲れるらしい。

2日目の昼食はマグロ丼を食べた。地物ということもあって安く販売されており、中トロ丼が890円という驚異の値段である。別に量をケチっているというわけでもなく、ご飯に比べてマグロが余るくらいである。

酒田のマグロは全く臭みがなく、食べた後も口の中に脂が残るほど脂が乗っていた。非常に上質なマグロである。

酒田市から再び秋田市街地に戻る。

秋田県といえば「きりたんぽ鍋」であろう。醤油ベースのスープに比内地鶏の鶏ガラでとった出汁を合わせた鍋。中にはきりたんぽと鶏が部位を余すことなく入っていた。

2日目までは晴れ間が見えず絶景を楽しむことにはならなかったが、3日目以降を期待した。