頭の上の蝿を追え

しがない某京大生が日常を綴る

あえての奄美大島

今から記述することは、2019年春のことである。

私は日本の南国へ行った。日本の南国といっても沖縄ではない。鹿児島県奄美大島である。

奄美大島へは格安航空券を使えば安く行ける。さらに沖縄と違っていいところは、人が少ないということである。まだ3月ということもあっただろうが、あまり観光客はいなかった。なのに沖縄と雰囲気はそこまで変わらない。奄美大島は超穴場スポットなのである。

 

奄美大島に降り立ちまず向かったのは、土盛海岸。まず海の色に感動する。こんな模範的な水色を見たのは初めてだった。

友達がシュノーケリングを持っていたので、貸して貰い奄美大島の海を覗いた。すると、海の中は一面のサンゴ礁。さらにそこで展開される鮮やかな熱帯魚の数々。熱帯魚がいるのは、ペットショップや水族館だけではなかったのだ。サンゴを踏まないように細心の注意を払いながら、スノーケリングを楽しんだ。

さすがに春はまだ水温が低く10分ほどで海を出た。でもそれでも満足である。

1日目は主に移動日で土盛海岸を見て奄美市街地の宿へ向かう。

2日目は奄美大島の原生林を巡るツアーが主役だった。奄美大島には金作原原生林という原生林が存在している。金作原原生林は南国というよりもはや熱帯雨林のようであった。といっても熱帯雨林を見たことはないのだが。

3日目。実質的に奄美大島最終日である。

まず朝起きて向かったのは、宮古崎ササント。宮古崎ササントはリュウキュウチクという笹が大量に生えている。ここは、大河ドラマ西郷どん」のオープニングロケ地としても有名で、ひたすら笹の原っぱを走り抜けるという貴重な体験ができる。

宮古崎ササントから帰る道の途中でオーストンオオアカゲラを見つけた。オーストンオオアカゲラはキツツキの仲間でドラミングをするため、音で存在がわかる。相当珍しい鳥だ。

次に向かったのは湯湾岳である。奄美大島で1番高い山で奄美の木々と海のコントラストがまた美しい。

次は「ハートロック」である。これは名前の通り、ハートの形をした岩に海水が入ることで見ることができるもの。干潮時にしかお目にかかることはできない。

最後に奄美大島の水族館にいるウミガメを紹介しよう。奄美大島の水族館にはウミガメがいて餌やり体験ができる。飼われた動物はげんきんなものでなかなか懐かないが、30分くらいずっとウミガメに接していた。

ウミガメが水の中を泳ぐ姿は非常に優雅である。自分もあれくらい気ままに生きることができれば、それ以上に幸せなことはない。残念なことながら、私は社会にくくりつけられることがほぼ100%確約されていて叶わぬ夢である。

最後に奄美大島水族館の側にある海岸から見える夕陽を載せて終わりとする。

奄美大島は人は少ないながら、美しくいい場所である。沖縄に行きたいけど、お金がない、人が多いところに行きたくない、という人はぜひ奄美大島に行ってみてほしい。関西空港からひとっ飛びで行けるから。