頭の上の蝿を追え

しがない某京大生が日常を綴る

私の不注意言行録


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私はつくづく不注意な人間である。最近、そういった出来事が重なり自分という人間に嫌気がさしてきた。私は自分が好きで大事にしてきたが、自分の不注意さ、管理の杜撰さにはほとほと困らされている。

他人事みたいな言い方をしているが、他人事である。21年生きてきて私の脳内にある物やお金を管理する部門には未だ踏み込むことができていない。常々、自分が不注意であることを意識して動いているにも関わらず、注意力を司る部位はその警告に見向きもしない。反社会的勢力よりもたちが悪いのが私の注意力なのである。

私の不注意さが重ねてきた犯行の数々を振り返りたい。

1位:パスポート紛失事件

これは、今年の冬に起きた出来事である。関西国際空港で手荷物検査を受けた際、カゴにパスポートを入れておいたはずだった。私の荷物が機械から出てきていつもどおり整理していた。しかし、荷物の整理が終わってもパスポートが出てこないのである。30分くらい空港の係員を総動員して探した。すると荷物を置く場所と機械の狭間にパスポートを見つけた。なんでこんな場所に…と思ったが、これは私の不注意さがなした技である。飛行機の離陸3分前に見つかり、ホーム・アローンさながらの空港ダッシュをした。

2位:友人宅鍵紛失事件

これはつい2日前に起きたことである。私はバイト終わりに泊めてもらうために友人から鍵を預かっていたが、時間がなかったためそのままバイト先へ出向いた。仕事を終え、家に帰る用のズボンに履き替え定期入れに鍵を入れておいた。友人宅に戻り鍵を出そうとするも見つからない。社員さんに連絡をして、その時一緒にいたバイト先の子と社員さんと1時間ほど探し回った。私はバイト先から友人宅まで社員さんの車で移動したため、バイト先、車、車から家までの限られた区間にしかいなかった。翌日もバイト先の倉庫で探していたが、見つかる気配がなかった。結局、友人に連絡し友人の実家にあるスペアキーを複製することになった。迷惑をかけた人の数は多数である。

3位:淡路島遅刻事件

私は淡路島のとある教育プロジェクトに協力していた。その日は重要な会議が淡路島であり、私は朝が苦手なため徹夜して備えた。徹夜は成功、電車に乗り間に合うはずだった。しかし、私が時刻表案内で見ていたのは別の区間の電車。正直、こればかりは自分でも理解できない。結果、プロジェクトメンバーに迷惑をかけた。プロジェクトは今も定期的に実行されているみたいで致命的に信用を失ったわけではないが、理解できないという点でひどい遅刻の仕方である。

4位:ウフィツィ美術館チケット紛失事件

イタリアのフィレンツェという街にウフィツィ美術館がある。ルーブル美術館とも肩を並べるほどに歴史的名画が並ぶ美術館でチケット代も高い。 チケットは友達が手配してくれ、入館予定の10分前にチケットを渡してくれた。そしていざ入ろうという時である。チケットがないのである。確かにカード入れに入れたはずなのだが…。結局、別の友達がたまたま別行動をしていてチケットが余ったから入れたものの、あと少しでウフィツィ美術館に入れないところだった。

5位:「最後の晩餐」事件

これもヨーロッパで起きた出来事である。イタリアのミラノには、かの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた歴史的大作「最後の晩餐」がある。「最後の晩餐」は予約制で予約なしではなかなか見ることができない。そこで私が予約した。ミラノに着き、ぶらぶらしている時にふと「最後の晩餐」の予約確認表を見ると、その日が予約していた日だった。時間はとうに過ぎておりなんとか入れないか係の人に聞いたが例外は認められない。結局、目の前に「最後の晩餐」があるのにも関わらずそれを見ないでミラノを出た。このとき、ローマとフィレンツェで絵を見飽きていたので誰も不満を言うことがなかったが、ヨーロッパ旅行の序盤だと袋叩きにされていた。

6位:福岡空港飛行機遅刻事件

これは去年の免許合宿の帰りである。佐賀まで免許合宿に行っていたのだが、帰りに格安航空券で大阪まで帰ることにした。博多でお土産を見ていたのだが、ふと時計と予約表を突き合わせると30分前になっていた。大急ぎで空港まで向かうも間に合わず。結局、飛行機代7000円ほど損した。友達も同様の被害を被った。「俺が悪いから俺が払う」といっても「僕が任せた責任もある」といってくれた。つくづくいい友人に恵まれた。その日以降、その友達は別の子に「あいつにスケジュール管理はさせないほうがいい」と助言しているらしい。

後日談だが、友達はこの事件をきっかけにずっと別れたいと思っていた彼女と別れることが出来たらしい。友達も7000円損したはずなのになぜか感謝されている。

7位:分割払い延滞事件

私はカメラを分割払いで買った。本来ならば口座から自動で引き落とされるはずだったのだが、口座に入金するのを忘れていて引き落としがされなかった。会社から支払うよう催促の手紙が来ていたのだが、手紙をずっと放置し続け支払わなかった。ある日、親が溜まっている手紙を不審に思い開いて見てくれた。そのときに初めて自分が延滞していることに気付いた。大急ぎで支払った。分割払いはこれからクレジットカードを新しく作るときの審査にも関わる問題で今すでに信用がマイナスベースで始まっている。

 

インパクトの大きい事件はこんなものだが、他にも日頃から何かしらやらかしている。物事の大小に関わらず不注意さが出てしまうのである。子供の頃は親が守ってくれたから表面に出ることはなかったが、今は自分で管理しなければならないことが多くなった。

友達にADHDの特徴があるから、精神科医に行ったほうがいいよ、と真面目に言われたこともあるが、性格の問題である気がしなくもない。注意しているはずなのにこうなってしまうのは、確かに病気と疑われても仕方がないことかもしれない。

もし改善の仕方を知っている方がいれば、改善法を募集したい。