頭の上の蝿を追え

しがない某京大生が日常を綴る

中山道中車輪栗毛7日目

この日は1度自転車を置いた。

昨日、再会を果たした高校の頃の友人と群馬県を案内してもらったのだ。

栃木県の名所は多くは浮かばないが、浮かぶには浮かぶ。日光、華厳の滝那須高原…。

しかし、群馬県も負けず劣らず自然に溢れた風光明媚な場所があることを思い知らされた。

最初に訪れたのは榛名山

自転車乗りなら一度は聞いたことがあると思う。ヒルクライムの聖地だ。実際、榛名山に行くとヒルクライムの苦労に値する景色が広がっていた。

奥に見える山稜が美しく魂が抜ける。この写真に写ってはいないが、左側の山は雪化粧をしていた。山桜と雪が織りなすコントラストの世界はやはり美しいものだ。

榛名山から車でしばらく下ると伊香保に着く。

伊香保は温泉で有名だが、近くには伊香保グリーン牧場がありこの牧場が結構面白い。

あまり牧場に行った経験がなかったため、ありとあらゆることが新鮮だった。

牧場にいる動物は可愛いもので中にはおっさんのような動物もいたが、それでも動物だから許せてしまう。

羊はみんな「メェ〜」と鳴くものだと思っていたが、鳴き方にもそれぞれ個性がある。

鳴き方のイデアのごとき鳴き方をする羊ももちろん存在するが、「めぇー」と棒読みする羊もいて羊の鳴き方の観察をするだけでも時間が溶けてしまう。

伊香保に行ったからには温泉にもよる。

やはりゴールデンウィークのど真ん中ということもあってか伊香保温泉の人口密度は凄まじいものだった。車を停めようとしても駐車場がない。結局、温泉に入るのは諦め足湯で体験させていただいたが、それでも今まで脚を酷使してきたことを考えればありがたいものだ。

温泉街独特の雰囲気はわくわくする。伊香保温泉も人をわくわくさせる力を持つ温泉だが、人が多すぎるとやはり風情が薄れてしまう。

次は人が少ないときに訪れたいものである。