頭の上の蝿を追え

しがない某京大生が日常を綴る

東北チャリ 其の8

東北での長旅も今日が最終日である。

朝のうちに日本三景の一つ松島を見に行った。非常に静かな朝で、沿岸部からは小さな島々のシルエットが見えるにすぎない。遊覧船を使いシルエットに近づくことができれば、もっと迫力のある景色だったことだろう。

松島を見終え朝食を食べに向かう。朝食は塩竃卸売市場で取る予定だ。塩竃の市場には飲食店も入っており、採れたての魚介を頂くことができる。地元の方曰く、塩竃の市場ができたばかりの頃は東洋一の市場だったらしい。規模は違えど、市場は町の人々の誇りなのだろう。

朝食は珍しいものを見つけたのでそれにした。穴子の刺し身丼である。穴子はうなぎと同様、加熱しないと食べれないため、生で食べれるのは相当珍しい。店の方が血抜きなどの処理をやってくださるから食べることができる。

穴子の刺し身は弾力があり、味はタイに似ている。とても美味しかった。

松島湾はカキの養殖で有名だが、穴子もよく泳いでいるらしい。

別の店舗では、生ガキをご馳走になった。店の方の好意である。本当にありがたい限りだ。

松島のカキは、殻にパンパンに身が詰まっている。そしてお腹の方を食べると、とろけるようなクリーミーな口溶けで甘い。ひだひだのところを食べると口の中に磯の香りが広がる。人生初の生ガキが松島のカキだと、今後の生ガキのハードルがあがってしまいそうである。

塩竈を出て多賀城跡まで行った。東北がかつてヤマト王権支配下ではなく蝦夷が支配していた頃、王権の最前線かつ東北一帯の支配拠点として多賀城を作った。そのため国衙機能も担っており倉庫群の跡もある。

多賀城を出ると仙台まではすぐだ。昼食はもちろん牛タン。分厚く切られた牛タンは、柔らかくそしてどこかバターのような風味のある旨みがあり美味しい。

仙台といえば伊達政宗であろう。昼食後、伊達政宗が君臨した仙台城まで行く。

仙台城の跡地には伊達政宗公の騎馬像が立っていた。

仙台の地を発展させ東北の最大都市となる礎を築いた伊達政宗は、死後もなお仙台の行く末をずっと見守っていた。